人工関節(膝関節)
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変形性膝関節症の症状

変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)は、時間をかけて進行し、次第に症状が重くなります。一度傷ついた軟骨が回復することは難しいですが、早い段階から適切な処置を行うことで、進行を遅らせることが期待できます。
このページでは、各段階での主な症状を紹介します。
あなたの痛みはどの段階でしょうか?

初期:軽度の痛み「あれっ?ひざに違和感がある?」

関節の軟骨がこすれ合い、年齢的な要因もあり、軟骨の表面が傷ついてきます。この時期の治療としては、湿布を貼ったり、痛み止めの内服や関節注射(ヒアルロン酸)を行います。運動療法や温熱療法も有効です。

この時期の主な症状

朝起きた時や動き始めにひざが「こわばる」
立ち上がった時や階段を下りる時に痛む
正座する時に痛む

進行期:持続的な痛み「痛みが引かない、腫れてきた」

関節の軟骨がすり減ったり、軟骨がはがれ落ちることで、骨に負担がかかり、関節が変形します。この時期の治療としては、初期の治療と同様に、痛み止めの内服や関節注射を行います。また、ひざの装具も有効です。


この時期の主な症状

関節のこわばりが強くなり、ひざが動きにくくなる
痛みが続き、ひざに腫れや熱感がある
ひざに水(関節液)がたまる
O脚が進行する

末期:極度の痛み「ひざが曲げにくい、歩くのがつらい」

関節の軟骨がなくなり、骨が露出するため、骨同士が直接こすれ合います。関節が硬くなり、変形も進行します。この時期の治療としては、痛みが強い場合は、人工膝関節置換術などの手術をします。


この時期の主な症状

痛みのために歩けなくなる
関節が硬くなり曲げられなくなる(拘縮:こうしゅく)
O脚が進行する